地味で地道なはてなブログ

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地味で地道な子宮全摘ー術後1日目

翌朝、6時が日勤と夜勤の交代時間で、そこで担当看護師さんが交代の挨拶をしに来るので、それでやっと午前6時になったことを知る。長かった…。
導尿カテーテルで出している尿を看護助手さんが回収していった。
カテーテルの感触は、全くなかった。痛みもないので良かったが、どうなってるんだろう。感覚が全くわからない。

そうして術後1日目から全食(おかゆでなく普通のごはん。メニューもフル)なのよな…。鬼か。いきなり全食食べて大丈夫だろうかと心配になる。
朝の給食は午前8時頃なのだが、導尿カテーテルに繋がれてて動けないので、朝食を看護助手さんが運んできてくれた。
そうっと体を起こして、なんとか起き上がる。
ちょうど地震の2週間後くらいで、流通していなかった納豆と牛乳が出てきて、ようやく流通が落ち着いてきたことを感じる。
さて食事。しかし右手には点滴がざっくり刺さっている。左手でなんとか食べようとしたが、やっぱり無理で、びくびくしながら右手で食べた。
一品だけ残したが、少し時間をかけて完食。ようやく朝の薬を飲む。

朝の回診で、先生が様子を見に来るが、この頃にはだいぶん落ち着いていたので、大丈夫なのを確認されただけで、とくにお腹の傷をチェックしたりはしなかった。
夜間に点滴で痛み止めを何度も追加してもらったので、その分尿量が増していた。

術後1日目は点滴を5本打たれるが、例によってまだ傷が痛むので、痛み止めを追加してもらう。

もう吐き気はなかったけれど、痛いことは痛い。また、膝を立てたり脚を伸ばしたりを繰り返して、点滴とカテーテルにつながれたまま横になっていた。
11時頃、立って歩けるかどうかを確認する。起き上がったときに心電図モニターが取れそうになったけど、もう大丈夫だろうということで取り外し、ベッドを降りてみた。
余裕で歩けたので、普通の病衣に着替え、パンツを履き、出血を吸い取るのにナプキンを着け、導尿カテーテルを抜いてもらったが、血混じりの尿が少し漏れたので、シーツを交換してもらうことに。

あとは点滴だけに繋がれてるだけなので、晴れて自由の身。
点滴台は高知で倒れて入院したときに3日間連れ回した経験があるので、割と慣れていた。
腕時計を着け、頓服で出して貰ったワイパックスを飲み、トイレに行ってみた。
カテーテルの影響で、排尿の感覚が全然なくなっているが、出ることは出る。ただ、止める感覚がなくなってる。これはだんだん回復してくる。

時々看護師さんが点滴を交換していく。点滴をたくさん入れて、常に水分が体内に入ってくるので、何回もトイレに行くことになる。同室の人とトイレの奪い合い状態になったりする。

さて点滴台だけになっても、やっぱり腹の傷が痛いので、あまり動けなくて、しばらくはちょっと動いてはすぐ横になる。
また痛み止めをお願いしてみたら、点滴でなくて錠剤のロキソニンを出してくれたので、痛みは収まりつつあるのかなと思う。
髪をほどいたままだったので、結んだら手の方が点滴より上に来て、血が管に吸い出されてしまったので、慌てて手を下げる。これはあと2回くらいやった。ほんとはナースコール案件。

というようなことをしていたのだが、向いにあたるベッドに日帰り入院らしい若い患者さんが来た。それだけならいいんだが、彼氏と思しき人が付き添っていて、ずっとしゃべってる。
カーテンをしているとはいえ、こっちはカテーテル抜いてもらったり着替えたりしているので、男性にはいてほしくない。第一、長話するならデイルームに行くこと、となっているのだが。結構いらっとする。

あとは貴重品入れの鍵だが、手術から戻って来たときに返してもらったような気がしていたのに、どこにもない。
と思ったら、預けた看護師さんがまだ持ってた。
点滴の刺さった右手に鍵のついたバンドをかけてもらった覚えがあったのだけど、あれは幻か…?

とりあえず鍵が戻ってきて、貴重品入れが開けられるようになったので、財布とスマホゲット。


無事手術終了。痛いの痛くないのって。でもアルテイシアさんのブログ記事とかとだいぶん違ってて、色々楽だった。喉が痛いとか、痛み止めをどんなけ入れても
「効かぬ…効かぬのだ……」って、ラオウみたいになるって書いてたけど、つらかったら随時追加してもらって、だんだん楽になっていった。術後1日目にしてだいぶん楽。いやまあ痛いけども。
ようやく痛み止めが点滴でなく内服のロキソニンに変わったので、あとはこれでいって、辛い場合は違う種類のを追加してもらって、どんどん動くようにすると回復が早い、という方針だそうだ。
もっとも現在はロキソニンの効き目待ちで、腹が痛いので立ち膝でベッドにごろ寝状態。
初日は、お昼ごはんが届きましたという放送と同じ口調でコード・ブルーが出ていたので、落ち着いた戦場といった雰囲気。
急性期の病院なので長患いのひとはいなくて、だいたい点滴を連れて歩いてる。私も昨日から数日先まで点滴を連れて歩く。
手術室の看護師さんがしくって、左手でラインが取れなかったので、点滴針が刺さった右手でこれを打っている。ごはんも点滴の管とともに。早く取れないかな。
by 蟹ペン族 2018/09/20 14:46:09

なおワイパックスゲット。昨夜はばたばたしていてほとんど眠れなかったが、しんどくててんぱったときにとりあえず一錠。
今日も一錠。
隣のベッドのいちゃついてたカップルが、手術が済んで戻ってきて男の方がびびってる。
てか、着替えがあったりカテーテル抜去があったりするのでよその男はうろうろすんなといいたい。ここは戦場だ。
窓側のベッドのお年寄りは、病名は何だろうと思ってたら子宮脱だった。ハムスターがよくかかるやつだ(ハムスターで覚えるな)。
by 蟹ペン族 2018/09/20 15:00:51

また、元々便秘気味の上に、抗うつ剤(副作用:便秘)と鉄剤(副作用:便秘&便が真っ黒になる)を飲んでいるため、便が全く出ない。
緩下剤として普段から酸化マグネシウムを飲んでるので、看護師さんとも相談したら、極量は私が飲んでる量の倍以上らしい。余ってることだし、追加で飲んで様子を見る。
逆に下す人もいるので、割と個人差があるようだ。

腸は弱い器官で、開腹しなくても、腹腔鏡手術でもすぐ止まっちゃうので、良くなって動き出したかどうかを判断するのにガスが出たかどうかでチェックするのだけど、私は術後1日目はてんでダメだった。食事はできていたし、腸自体は動いていたので、こちらもしばし様子見。

シャワーが浴びられないので、身体を絞ったタオルで拭く。背中は看護師さんが拭いてくれて、前は自分で拭くので、お腹の傷の場所が見られるが、なんか怖くてあまり見られなかった。

とりあえず病棟のフロアを一周してみようとしたら、東側は小児病棟で、関係者以外立ち入り禁止区域になっていた。ああ、無菌室があるのかな…。
NICUもあったけど、こちらも関係者以外立ち入り禁止だったので、ドラマみたいにオープンに見える場所ではないらしい。

デイルームを覗いて、自販機があることを知る。落ち着いたら、キャラメルラテを飲んでやる。
病室に戻ったら、もうだいぶん疲れてるし腹の傷が痛いしで、しばらくは大人しく横になる。

1階の売店あずきバーを買ってデイルームで食べたのはこの日だったかな。
ずっと、地震で冷凍のものが払底していたから、アイスが食べられる幸せを噛みしめていた。
とはいえ、乳製品はまだ少なかったし、棚もフルではなかったけど。

点滴は5本終わったら本体の管を外して、人間に繋がってるバルブのようなものごと丸めてテープで固定し、ネットを被せる。ので、夕食は割と楽に食べられた。

この日はちまちまネットやって、更新できてなかったTogetterまとめを更新し、穏便に寝る。