地味で地道なはてなブログ

ダイアリー「地味で地道な」から引っ越しました。

初音ミクについてのmixiニュースについた日記に目を通した


ITMediaの、クリプトン・フューチャー・メディアの社長へのインタビュー記事の4本目について、
mixiニュースでひもついた日記に目を通してみた。
や、全部の読破は無理。617件あった。
#id:umedamochioはいっつもこんなことやってるのか…。

mixiニュースにひもついた日記は、RSSリーダーのように(多分内部的にはRSSだろうなー)冒頭のみ読めるので、
冒頭を読んで、
カスラックと書いてある記事と芝生が植わってる記事はスキップ。

mixiはいろんなひとがいるので、
初音ミクのユーザ、同人やってるひと(厳密には従来の「同人」と「初音ミク」ユーザは単純にイコールで結べないのだが。「ユーザ」だものね)のみならず、
プロの音楽関係者や音大出身者、出版業界などの別ジャンルのクリエーターなど、
実に様々なひとの意見が読める。

あの日記は、ちょっとの手間さえ惜しまなければ結構使える。
医療ミスのニュースには、医療従事者から「この手術、看護師の数が少ない」などと突っ込みが入ったりするし、
先日の「あたご」の事件のときには、複数の海運関係者による海事法に関する説明がつき、
中には海自の船舶に乗っていたひとによる実情の説明もあったりと、
テレビで解説みるよりよほどわかりやすい解説が得られる。

探すのは大変だけど。


そんなふうに探してみて。

うーむ、やっぱ今はまだ過渡期かなあ。

「これだけ偉そうなこと言っても、まだ新しいシステムを作り出せてないじゃないか、言いっぱなしだ」とそこで終了するひともいれば、
著作権JASRACに関する最近のニュースにリンクはってくれてるひともいたり、
過去の著作権をめぐるトラブルについて述べるひとがいたり。

情報収集、便利便利。

「もうけ主義に走るのは(以下略)」というひともいれば、
「あのー、お金をもうけることの何がいけないのでしょうか」とシンプルに疑問を抱くひとも。

そうそう。
お金に無知とか無欲であることは、善ではないと思う。

本来その価値を生み出し、やりとりしているはずのひとが叩き合っている間に、宙に浮いた権益で儲けてるひとがいるのだ。

ネットは"free"っていっても、ネットを支えるリアルには発電所があって配線があってサーバがあってデータセンターがあってそれらを支えるひとがいて、

リアルのリソースを支えるには必ずリアルの収支が必要なのだよ。

完全に無縁ではいられないからこそ、意識して、自覚を持って扱わなくちゃならないのだと思う。

昨今の流れでいうと、気がつくと「お金=悪」という構造を刷り込まれて、気分よくお金から遠ざけられ、
そのひとたちが稼いだはずの利益を動かして稼ぐひとがいるってのがよくないのであって(汗)

お金は「邪悪」ではないと思う。
「邪悪」な稼ぎ方をしているひとがいるだけであって。

その切り分けができてないなあ、と思った。

JASRAC初音ミクの曲を登録する、というのは、「作者」としては認められているものであっても、「邪悪な稼ぎ方」だというのを、
ユーザが皮膚感覚で感じて、それが「儲け主義」という言葉になって表れたのだろう。

が、ほんとに言わんとしていたのは
「それは「邪悪」なやり方だ!」ということだろう。

主にネットにおける、皮膚感覚としての「邪悪」をうまく表す言葉は、多分今はまだない。

それをお金に仮託するから、別の問題と混じって、きちんとマネタイズすべき部分まで「邪悪」とみなされるから混乱が生じているように見える。

これ以外の、様々な問題においても。

「それ」を表す言葉が、割と近い将来、出てくるのかもしれないな。

それもまた、ひとつのブレイクスルーをもたらすのじゃないかと思うのだ。

価値観、理念、倫理としての共通認識。

今までなんとなくあったけど、形になっていなかったものが形をとる日。

パラダイムシフトがやってくる。

みんな、その「言葉」を待っている。

初めての言葉は何でしたか?
あなたの初めての言葉

(「ハジメテノオト」)