地味で地道なはてなブログ

ダイアリー「地味で地道な」から引っ越しました。

睡眠論、ラストスパート

ほぼ日刊イトイ新聞 - 「眠り」という悩みから、あなたを解放するおはなし。も第9回、あと1回で最後。

井上 そうです、そうです。
もっと言いますとね、
生き物に戻れということでしょう。
そうすると、もっと甘くならざるを得ない。
いろんな状況に応じて、命さえ保てれば
これでいいんだという、
そういう最低のとこまでいくでしょうね。
それで、いいと思うんですよね。
糸井 「甘め」というのは、
言わば遊びのお話でもあるし、
しょうもないと人が思ってることの
無駄の話でもあるし、
そこまで全部光と影の関係みたいに
キラキラ、キラキラ、
裏表になって人生だよというような、
ほとんどお坊さんの話みたいになってますね。

効率よく、効果的に、ということで追求していると、どんどん「あそび」はなくなっていく。
遠まわりしないで済む方法があったほうが「楽」ができてそのぶん「あそび」が出て、というよりも、
そのすきまに、さらにものを詰め込もう、ぎゅうぎゅうでやろう、という方向に、進んできている。

梱包がそうなんだけど、ぎゅうぎゅうにすると外からの衝撃にものすごく弱くなる。
衝撃を中にもろに伝えてしまうため、美術品などを梱包するときは、ぎゅうぎゅうでなく、こう、ひもでくくりましたくらいにして、中に衝撃がダイレクトに伝わらないようにする。

「甘め」にするのは、その「あそび」を確保するための、生き物として生きるための余地。

ほぼ日手帳」は、1日1ページで、無駄が多い、こんなにいらない、コラムもいらないとというひともいるけども、私はあのさまざまな「あそび」が好きだ。
それらはきっと、「ほぼ日」の基本としてどこかにあって、こういった企画でも、そういう部分があらわれてくるのだな、と思う。