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カイラス山

チベットというとカイラス山を思い出すのは、相当の部分が夢枕獏からきているのか、
大学時代の文化人類学からきているのか。
wikipedia:カイラス山でみて思い出した。
ああ、これは大学2年の後期の文化人類学で習ったときの内容からだ。
その先生はネパールの専門家だったけれども、
ネパールで、ひとが死ぬとどこにいくかという言い伝えをどんどんさかのぼっていくと、
ずっと山を登っていてカイラス山にたどりついて、そこからさらに先にいって・・・という話があった。

先生はちょうど体を壊していて、いつも調子が悪そうで、
でも、ネパールの話をしているときは、とても生き生きとしていた。

そして、こんな体では、もうネパールであんなふうにはできない、と、かなしそうにつぶやいていた。

先生はその年度の終わりに山で首を吊って死んでしまった。

ああ、ネパールの山に帰りたかったのだな、と、思った。